こと座

M (メシエ)天体


M57  NGC6720


こと座/惑星状星雲(IV)
赤経18h53.6m 赤緯+33゜02′
光度9.3等 視直径80"×60" 距離1410光年

 

 

(紹介)

こと座にあり、リング状に見えることで有名な惑星状星雲。環状星雲、リング星雲、ドーナツ星雲などと呼ばれ、小口径の望遠鏡でも楽しめる。星の終期に放出されて球状に広がったガスが、中心星からの紫外線を受けて蛍光灯のように光っているもの。

 

(観望ガイド)

こと座は1等星のベガと、細長い平行四辺形に並んだ3等星が目立つ星座で、この平行四辺形のベガから遠いほうの短い辺の、β星とγ星の真ん中からわずかにβ星よりにある。

7倍×50mmの双眼鏡でも位置がわかり、わずかに恒星がぼやけたようなイメージに見える。

口径10cm望遠鏡の60倍では、小さな環が浮かんでいる姿を見ることができる。100倍以上では、やや楕円形をしたリングに濃淡があることや、長い方の軸の両端がやや淡いようすもわかる。

口径20cmでは、リング全体に微妙な濃淡があることや、外周と内周の部分がやや明るいことなどがわかり、とても素晴しい姿を楽しめる。

夏の大三角を形作る3つの星のうち、もっとも明るく青白く輝く星がこと座のα星ベガである。ベガは七夕の織姫星のこと。さらにベガの南側に4個の暗い星が平行四辺形の形にならんでいる。この平行四辺形がたて琴の弦の部分を表わし、ベガはたて琴にはめこまれた宝石といわれている。

たいへん歴史のある星座で、フェニキアの「こと」という星座に、この星座の原型が見られる。プトレマイオスの48星座の1つ。

ギリシャ神話では、音楽家オルフェウスが持っていた「たて琴」、または音楽家のアリオンが持っていた「たて琴」が天に昇ってこの星座になったと伝えられている。琴といっても近世のハープのような大きいものではなく、携帯用のリラと呼ばれる小さな琴である。

日本では、α星を「たなばた」「おりひめ」「たなばたつめ」「めんたなばた」、ζ星とε星の2つを「たなばたのこども」と呼んでいた。また、七夕の夜に男女が会う場所が瓜畑だというところから、4個の星でつくる平行四辺形を「うりばたけ」と呼んでいた。

 

説明文および星図は

上記の説明文は アストロアーツのマルチメディア天文シュミレーション ステラナビゲータ (天文事典)より引用しました。