おおくま座 (北斗七星)

M (メシエ)天体


M81  NGC3031


おおぐま座/銀河(Sb)

赤経09h55.8m 赤緯+69゜04′
光度7.9等 視直径16′×10′ 距離850万光年

 

 

(紹介)

おおぐま座の頭部にある渦巻銀河。わずかに0.6゜ほどの間隔でM82(不規則銀河)と並んでいる。天の北極に近く、ほぼ1年中見られる。はじめて回転速度が計測された渦巻銀河で、秒速300kmとされている。1993年3月28日には、10等級の超新星が発見された。

 

(観望ガイド)

北斗七星のひしゃくをつくるおおぐま座α星とγ星を結び、α星の方に同じ長さだけ延ばしたあたりにある。近くに4等星(24番星)があるので、これを目じるしにするとよい。明るいので、望遠鏡のファインダーでも位置がわかる。7倍×50mmの双眼鏡では、楕円形の光のしみ(M81)と細長い小さな光のしみ(M82)が「ハ」の字に並んでいるのがはっきりわかる。口径10cm望遠鏡の60倍では、同じ視野に2つの銀河が見え、その形の違いを楽しめる。M81は楕円形の光斑で、中心核とそこから延びる腕の部分がとくに明るく見え、渦巻きの感じがわかる。口径20cm100倍では、大きな光斑と、微妙な濃淡を楽しめる。


M82  NGC3034


おおぐま座/銀河(IRREGULAR)

赤経09h56.2m 赤緯+69゜42′
光度8.8等 視直径7′×1.5′ 距離850万光年

 

 

(紹介)

おおぐま座の頭部にある不規則銀河、わずかに0.6゜ほどの間隔でM81(渦巻銀河)と並んでいる。天の北極に近いので、ほぼ1年中見られる。秒速1000kmもの速度で、銀河の中心から星群が噴出しており、銀河の円盤面から約1万光年以上に達する星のつながりが観測されている。M82が不規則な形をしているのは隣の銀河M81との相互作用の結果、爆発的な星形成が進行しているからだと考えられている。その結果、光学望遠鏡では見えないものの毎年1個程度の超新星爆発が濃い暗黒星雲の奥深くで発生しているはずで、電波観測ではたくさんの超新星残骸が観測されている。この超新星による加熱で中心部からガスが吹き出し、写真で見ると奇妙な形をしているが、これは塵で銀河の光が遮らるなどしているためで、近赤外線写真ではふつうの円盤銀河と同じように見える。

 

(観望ガイド)

北斗七星のひしゃくをつくるおおぐま座α星とγ星を結び、α星の方に同じ長さだけ延ばしたあたりにある。近くに4等星(24番星)があるので、これを目じるしにするとよい。明るいので、ファインダーでも位置がわかる。7倍×50mmの双眼鏡では、楕円形の光のしみ(M81)と細長い小さな光のしみ(M82)が「ハ」の字に並んでいるのがはっきりわかる。口径10cm望遠鏡の60倍では、同じ視野に2つの銀河が見え、その形の違いを楽しめる。M82は細長い光斑の中に不規則な濃淡が複雑に見えておもしろい。口径20cm100倍では、大きな光斑と、複雑な構造を楽しめる。 


M97  NGC3587


おおぐま座/惑星状星雲(IIIa)

赤経11h14.9m 赤緯+55゜01′
光度12.0等 視直径3′ 距離1万光年

 

 

(紹介)

おおぐま座の北斗七星の近くにあり、丸い光の中に目玉を想わせる2つの暗い部分があって、ふくろうの顔のように見えることから、ロス卿によって「ふくろう星雲」と名づけられた惑星状星雲。M108(銀河)とわずか45′しか離れていないので、低倍率では同じ視野で観察できる。

 

(観望ガイド)

北斗七星のひしゃくの底にあたる、おおぐま座β星とγ星の間で、β星から4分の1ほどのところにある。7倍×50mmの双眼鏡では難しく、より大きい10倍×70mmの双眼鏡を、三脚に固定して慎重に探せば、淡く小さな丸い光芒が確認できる。口径10cm望遠鏡の40倍では、丸い光斑の中に濃淡があることはわかるが、ふくろうの顔には見えない。口径20cm80倍では、丸い大きな光芒の中に暗い目の部分が2つ並んでいるのが見え、ふくろうの顔のイメージがようやくわかるようになる。これをはっきり見るには口径30cm以上の望遠鏡が必要だ。


M101  NGC5457 


おおぐま座/銀河(Sc)
赤経14h03.2m 赤緯+54゜21′
光度9.6 等 視直径10′×8 ′ 距離2300万光年

 

 

(紹介)

おおぐま座の渦巻銀河。真上から渦の広がりを見ることができるので、写真では美しい姿を見せる。ひじょうに淡いので、口径の大きな望遠鏡を使っても、観察しにくい。質量は、メシエ天体の銀河の中ではM32やM33についで小さく、実際の大きさは9万光年とされている。

(観望ガイド)

北斗七星のひしゃくの柄のζ星(ミザール)とη星とを結び、それを底辺とする二等辺三角形をりゅう座の方向につくると、その頂点に見つかる。 ミザールからは東に向かって81→83→84→86番星と、ほぼ一直線にたどっていくと、86番星の東約1゜のところに見つかる。

7倍×50mmの双眼鏡では、ひじょうに淡く小さな丸い光のしみのように見える。

口径10cm望遠鏡の60倍では、淡いものの丸い大きな光斑がわかる。空の透明度が良ければ、中心部がやや明るいことや、周囲の腕の部分に濃淡があることもわかる。

口径20cmでは、周辺部分まではっきりとわかるようになり、腕を思わせる濃淡や、腕の部分に輝く微光星も興味深く観察できる。さらに大口径では、写真を彷彿とさせるような腕の構造が見え、腕には明るい核のような光斑がいくつか認められひじょうにおもしろい。


M108  NGC3556 


おおぐま座/銀河(Sc)
赤経11h11.6m 赤緯+55゜40′
光度10.1等 視直径8′×2′ 距離2350万光年

 

 

(紹介)

1781年にメシヤンが発見した渦巻銀河。暗く淡いので、小口径ではあまりおもしろくない。Sc型の開いた渦巻を横から見ているもの。

 

(観望ガイド)

おおぐま座β星(2.4等)の約1.5゜東南(写真上方)。M108の東南約1゜のところには「ふくろう星雲」の呼び名で知られる惑星状星雲M97がある(写真下方)。ひじょうに淡いので、7倍×50mmの双眼鏡での観察は難しい。口径10cm望遠鏡の40倍では、淡く細長い光のしみのように見える。口径20cmの望遠鏡を使っても、星雲の構造を観察するのは難しい。


M51  NGC5194 NGC5195


りょうけん座/銀河(Sc)

赤経13h29.9m 赤緯+47゜12′
光度8.1等 視直径12′×6′ 距離3700万光年

 

 

(紹介)

北斗七星の柄の近くにある美しい銀河。大小2つの銀河がつながっているので「子持ち星雲」という名がつけられている。写真では、M51のきれいな渦巻きの1本の腕の先に、NGC5195と名づけられた小型の銀河がぶら下がっている姿が、よくわかる。1994年4月2日に超新星が発見された。

 

(観望ガイド)

おおぐま座の北斗七星のひしゃくの柄の先のη星から、りょうけん座α星(コル・カロリ)の方向に3.5゜のところにある。おおぐま座η星、りょうけん座24番星、M51が、24番星を頂点とする偏平な二等辺三角形をつくることを目じるしにすれば見つけやすい。7倍×50mmの双眼鏡では淡いごく小さな円盤状のイメージが観察できるが、ひじょうに見にくい。口径10cm望遠鏡の60倍では、中心が明るいM51の円盤像とNGC5195の光斑がよくわかり、100倍に倍率を上げると、円盤像の中の濃淡が見え、腕が広がっているイメージを感じられるようになる。口径20cm100倍では、M51の大きな腕がNGC5195につながっているのがわかる。さらに、NGC5195にも濃淡があることもわかり、写真のイメージを淡くしたような感じに見えて興味深い。写真で見る子持ち星雲のイメージ通りの姿を見るには、口径30cm以上の望遠鏡が必要だ。

おおぐま座の7つの星を結ぶと、柄の付いた大きなひしゃく形になる。これを「北斗七星」と呼ぶ。α星、β星、γ星、δ星の4つがひしゃくの枡(ます)の部分、それに続くε星、ζ星、η星が柄の部分を表わす。

大きなひしゃくを形作る7つの星の並びが北斗七星で、おおぐま座の目じるしとなる。この北斗七星はおおぐま座の一部であり、熊の腰から尾の部分にあたる。全天でもっとも有名な星の並びで、北極星探しの星列としても知られる。

バビロニア時代に、このあたりの星の群は大きな車(荷車)と見られていたが、フェニキア時代に熊の姿に見られるようになった。プトレマイオス48星座の1つである。ギリシャでは、「車」「大きな熊」などいくつか見方があった。しかし、このころは北斗七星だけで熊の姿を表わしていた。ギリシャ神話では、おおぐま座はゼウスに愛された美しいニンフ(妖精)カリストが熊に変身させられたときの姿であるとされている。

説明文および星図は

上記の説明文は アストロアーツのマルチメディア天文シュミレーション ステラナビゲータ (天文事典)より引用しました。